2023.04.17

経営

No5. 売上アップのための思考法

売上アップのための分解法(ツリー方式)

会社の売上を上げたいけれど、具体的な方法が思い浮かばないという時に活用できる方法をご紹介致します。

 

 

売上高というのは、様々な要素の組み合わせの結果が数字となったものです。

そのため、「売上高をアップする方法は何か」というところからスタートすると、具体的な対策方法にたどり着き難くなるケースが多いです。

そこでご紹介したい方法が「分解法(ツリー方式)」です。分解法はその名のとおり、売上を要素に分解し、その要素ごとに具体的な対策を考え、行動に移していく方法です。

売上を最も単純な要素にすると下記の様になります。

売上 = 客数 × 単価

 

「客数を増やし、単価を上げれば売上はアップする・・・・・。そんなことは、分かってるよ、 具体的な方法が知りたいんだ!」となりますね。

そこで分解法を使ってみます。

飲食店を例にします。

客数アップは、まず①新規顧客、②既存顧客に分けて考えてみます。

 

 

① 新規顧客アップ

SNSはInstagramに料理の写真を投稿してみる。口コミなら、口コミ狙いの見映えがする料理の開発(広告なので原価率100%でも良い)。紹介なら、色々な集まり(ビジネス系ではなく、野球、フットサル、PTA、子ども関係がおすすめ)に参加する。飲食店を経営しているという話になれば、お店に足を運んでくれる可能性が高いです。

 

② 既存顧客アップ

来店頻度アップのために、月に1度の季節メニュー開発、「いつもありがとうございます」とお声がけをして感謝を伝える。人から感謝されると嬉しいものです。固定客化は、名前を覚えて呼ぶことで、距離感を少し縮めて来店のハードルを下げて来店を促しましょう。

いかがでしょうか?分解して考えれば、売上高をアップする方法は何かと直接考えた時より、多くの具体的な行動を思いつくことができたと思います。

対策を思いついたら、とにかく実行してみることが非常に大事です。その時のマインドセットの留意点は下記のとおりです。

 

マインドセットの留意点

  1. 100個試して、99個は効果が出ないのが普通と考える。

失敗して、毎回ヘコんでいたら次の行動が遅くなります。失敗から学べば、それがノウハウとなります。「Failure teaches success」(発明家、エジソン)、失敗は成功を教えてくれます。

 

  1. できない、無理、と思わず、できるはず、何か方法があるはずと思って考える。

できない、無理、と考えたら、そこで思考が停止してしまいます。できるはず、何か方法があるはずという思考で分解法を考えていきましょう。予算がなくても、できることは無限にあります。

 

  1. 何もしなければ、何も変わらない。

どんなに良い案を思いついても、行動を起こさなければ、今と何も変わりません。行動することが大事です。もし気持ちが乗らなければ、行動して起こるリスクを全て書き出してみてください。行動を起こせないほどの大きなリスクは、ないことがほとんどです。何もせず、会社が衰退していくリスクの方が怖いです。

 

  1. 効果測定は6ヶ月単位で行う。

対策の効果は直ぐに出ないことが普通です。焦らず、6ヶ月間は続けてください。新しい対策が顧客に伝わり、顧客が知人に話をして、知人が来店という行動をとるまでの期間を考えると半年間は必要なことが多いです。

 

分解法(ツリー方式)は、現状では何をしたら良いか解らずに具体的な行動をしていない会社が、具体的な行動を起こし始めることができる方法です。

行動しなければ、成功や理想に近づける可能性は限りなくゼロに近くなります。今日から、まず分解法を使って自社の売上アップについて考え始めてみましょう。

 

梅澤太陽税理士事務所

梅澤 太陽

 

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